ビッグデータと人工知能
言ってはいけない
久々にはてなにログインしたら3年以上前に放置したブログが見つかった。 せっかくなので最近読んだ本の感想でも書きます。
橘玲「言ってはいけない」
良かった点
人間は遺伝子に縛られているという考えが本を通じて一貫している。
遺伝に対する言論は、良識のバイアスに縛られているってのは言われてみればそうだなと思った。
子供の成績は遺伝と環境で決まるが、ここで言う環境は家庭環境ではなく社会的な環境(友人関係)である。たしかに周囲で一番得意なこと(自分の場合は勉強だった)は伸ばそうとした記憶があるし、周りの友人に勉強を馬鹿にされたらやらなくなっただろうなとも思った。
悪かった点
- 「露悪」アピールしすぎ。露悪的なこと言ってますよー感が鼻についた。事実なのであれば淡々と語ればよいのに。
GRUBにパスワードを設定したは良いが
CUI環境でCentOSを弄ってみたいと思いたち、殆ど最小構成で仮想マシンにインストールした。その際ほんの気まぐれでGRUBにパスワードを設定した。
インストールを終えて再起動し、さてIPでも割り振るかと思ったところ、起動直後にGRUBがパスワードを聞いてきた。「ああこれさっき設定したあれじゃん。」意気揚々とパスワードを打ったところ、何故か打ったパスワードが普通に画面上に表示される。「あれ、これパスワードじゃなくてユーザー名を求めてんのか。」だがユーザー名など設定した覚えはない。root、Administrator、Admin、ブランク、考えつく限りのユーザー名を打つも一向にログインする気配が無い。「パスワードを打ち間違えたのだろう。」二回連続で間違ったパスワードを打った自分の阿呆さ加減に呆れつつも、CentOSの再インストールを行った。
クソかったるいパーティションの設定を終え、ようやく再インストールを終えたところ、またもやGRUBがパスワードを聞いてきた。「はい?GRUBにパスなんか設定してない筈なんだけど。」
そこでやっと気がついた。これ、普通にアカウントのユーザー名とパスワードを聞いてきてたんですね。ユーザー名はroot、パスワードはインストール時に設定したものを入力することでやっとログインすることが出来た。CUI環境のでLinuxを扱ったことが無かったせいで、通常のログイン画面がどんなもんだかまったくわかっていなかったのだ。
やってないから知らないが、GRUBのパスワードはシングルユーザーログインするときに聞いてくるんかな?まあ日々勉強ですね。永遠の学徒!
『起業が「帝国化」する』
意識が高いので新書の書評をば。
タイトルを見てまず思い浮かんだのがアーマード・コアだ。エクソン・モービルやらGEやらに所属する傭兵達による抗争とかフィクションの題材として魅力的極まりない。どうもこの本を読んだ限りBPとかシェルとか、もちろんモービルもなんだけど、そのへんの石油メジャーは実際に途上国のプラントなんかを金で雇った軍隊に警備させてるみたいだ。こいつらがその有り余る資金力を背景に本格的にロボット生産に乗り出し、ファナックあたりと組んで、あそこは産業用ロボットメーカーだから二足歩行は無理か。ともかくフチコマみたいな多脚戦車を開発し、金に汚い傭兵を乘せる。ありがちなストーリー過ぎる。
新書の本筋では、結構分かりきったことを長々述べていた。
まあ世の中そんなもんでしょう。なんてったって資本主義です。
大体そんな感じの主張を軸にして文章は具体例の紹介に移る。食品、IT、石油の3つの分野から世界を牛耳る「帝国」を紹介し、それぞれが如何にあくどく、かつ効率的に僕たちから搾取を行なっているかを述べていく。ここのパートは結構面白かった。徹底したコストダウン、そしてロビー活動によって安定した地盤を手に入れたタイソン・フーズ、節税()に余念がないAmazonやApple、そして石油が湧いた国にハイエナのように群がる石油メジャー。
いやーあくどい。あくどくって楽しいね。ここまで効率を重視してくれるといっそ清々しささえ感じる。僕自身社会の効率化だとか分業とか新古典派とかは嫌いじゃないので、単純に「帝国」って凄いなーという感想しか抱かなかった。自分が被害者になるという想像力が足らないのかもしれないけれど。
多分に偏った本であることは間違いない。ただ普段使ってる商品サービスを提供している会社にはこんな一面もあるんだと話半分に聞いとくくらいには良い本のように思った。
あと書評って書くのむずいと思った。もはや感想。小学生並みの感想である。
ソフィスティケートされた自然
いろいろと不安で仕方がないのでヒーリングミュージックのようなものを聞こうと思った。「癒しの森林浴」と題された動画を再生するとスーパー銭湯の露天風呂コーナーでBGMとして使われそうな環境音が流れ始める。思わず笑った。