気分が良い時用

個人メモ

人口と日本経済

仕事帰りにコンビニに寄るとついつい食料品を買いすぎてしまう。 一食1300円を素直に払えるほど高い給与は貰っていないのだが。

というわけで吉川 洋著 「人口と日本経済」の感想を書きます。

良かった点

  • 「人口」という概念に関して、著名な社会学者/経済学者はどのように論じてきたのか、歴史を追いながら説明してくれるので経緯がわかりやすい。

  • 日本における人口とGDPの発達の関係を論じ、結論として「人口増加と経済発展は、明確な相関は存在しない」となる流れに説得力がある。

悪かった点

  • 経済発展に不可欠なのがイノベーションである、というのは、まあ言いたいことはわかるんだが具体性に欠けるように思った。イノベーションという概念そのものに説得力が感じられない。イノベーションで経済が発展するのはわかるのだが、じゃあどうすればいいのか。どうすればイノベーションが起こり、GDPが更に伸長するのか。それは経済学の範疇ではなく、だからこそ経営学やらビジネス側の人間がデザイン思考だなんだ言っているのだと思うのが、そのフレームワーク自体が信用できていない。虚学のように思えてしまう。なので結論をイノベーションにおいてしまうと、議論を放棄したかのように思えてしまう。